城とドラゴン
■どんなゲーム?
マルチラインタワーディフェンスゲームであり、自分の城内(ハコニワ)で育てたモンスターを好きな位置に置いて相手の城を攻め落とす。
モンスターは、大きさの違いの他に、飛行タイプと歩兵タイプの違いがあったり、攻撃範囲に違いがあったりなどと、それぞれ有利な相手, 不利な相手がいて、相手がこれを出したらこれを出すように、ジャンケンの要領で戦う。
最近では珍しい、多数のキャラを浅く広く育てるゲームではなく、限られたキャラを深く育てるゲームである。
■ゲームループ
■ここが面白い
①ガチャが無い
ソーシャルゲームでよくあるガチャが無い。ソーシャルゲーム開発者であればわかると思うのですが、ガチャ以外にARPPUを作れる術がなかなか無く、収益を考えるとガチャを違う何かで置き換えるのが難しい。
そういう意味で、城ドラは理想型を追い求めていて、そのモデルが成立するかを見れるので開発者としては有難い。
では、城ドラは何で収益を上げているのかが以下になる。
- 低単価(ライトユーザー向け)
・キーン, フード, CPが不足した時の不足分の購入
・タマゴ付加, 装備製作, 城壁強化時の時短課金
・訓練時の経験値効率を上げる「ごはん」の購入
・リーグチケット補給
・リーグ戦で負けた時の再戦
- 高単価(ヘビーユーザー向け)
・新規キャラの購入(先行販売, オマケ付き, 割安販売有り)
・福袋の購入
この中で、「ごはん」は一回購入すると一定期間購入できないという制限がある。
これの見解については④のレベルデザインで記載する。
②パーティがシャッフル
なんと、バトルで使うパーティが毎回シャッフルされてしまう。
これは他のソーシャルゲームと比較するとすごくストレスフルなものなので、レビューを見ても賛否両論出ているが、個人的にはすごく面白い取り組みだと思った。
長くプレイしているとわかるんですが、パーティを固定出来てしまうとそれしか使わないようになってしまい、それで勝てなければゲームをやめるということに繋がる可能性が高くなってしまうんですよね。
本当は他のキャラを入れればいいのに、育てるのがダルかったり、そのキャラの有用性がわからなかったりするので、ユーザーにいろんなキャラに触れさせ、いろんな戦略を考えさせるという意味では、すごく理にかなったシステムだと思う。
ただ、育成キャラがどんどん増えてくると全体数からシャッフルされると戦略が組めたものじゃなくなるので、最近では所持キャラが一定体数以上になったら「補欠キャラ」を選択できるようなシステムが入った。
③モンスターのクリエイティブが秀逸
レアアバター券というアイテムがあるんですが、それで作れる装備がとにかくカッコイイ!
パラメーターが上がるのも良いんですが、それよりも見た目で相手を圧倒してしまう。
これができるのはやはりクリエイティブで勝負できているからであり、そこに需要を作り出せているからだ。
ログボでたまに配ったりしているんですが、1日1枚で100日で装備1個だぜ・・・
最近では、福袋で販売していたりするんですが、高い・・・
④レベルデザインが秀逸
ゲームループの図にもありましたが、とにかくレベルデザインが最近稀に見る秀逸さ。
このゲームを最初に触った時に真っ先に感じたのは、ゲーム寿命をすごく気にして作っているんだなということ。
「ごはん」の購入を制限してモンスターの強化に対して速度を早めることさせないのは、モンスターが速く育ってしまい、ユーザーのやることが無くなることによる離脱を防いだり、毎日少しずつ楽しみがある状態を作り、継続率を上げる狙いがあると思っている。
また、もう一つ良く出来てるなと感動したのは、城レベルを上げざる負えない状況に追い込まれること。
城レベルはキャラのレベルが上がると経験値がたまって上がるんですが、それには新規キャラをCPもしくは課金で購入しないといけない。
ランダムデッキで使ったことのない弱いモンスターがくる可能性があるから、新規モンスターは購入したくないのだ。
でも、城レベルを上げないとキーンの上限が上がらず、今手持ちのモンスターをさらに強くできない。
だから、新規キャラを育てて城レベルを上げざる負えない状況に追い込まれる。
まんまと用意されたレールに乗っかってしまうという感じだ。
■エンドコンテンツ
ユーザーのエンドコンテンツとしては、PvPの「リーグ」が用意されている。
クラスが上になればなるほど、そのリーグ内でのランキングが上であればあるほど、リーグ終了時にもらえるドラゴンメダルが増える。
ドラゴンメダルは一定レベル以上の装備を製作するのに必要なものだ。
戦わなくてもある程度のドラゴンメダルはもらえるが、本当に少ない。
一定ライン以上にモンスターを育てるにはリーグに参加することがほぼ必須になっている。
■こんな人にオススメ
・スマホゲーム開発者
・凡庸なタワーディフェンスに飽きた人
・クリエイティブがぶっ刺さった人
・脳死プレイが嫌いなゲーマー
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